NEWS_CIT_No683
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 在学生を代表して登壇した田名網真夢さん(情報工学科4年)は祝辞で「部活動などの団体に所属することで多くの親しい友人ができると思います。また、夏休みと春休みと年2回の長期休暇には、資格の取得、長期アルバイト、海外渡航など普段できないことにチャレンジしてほしい」と大学生活をより充実させるためのアドバイスを述べました。これに続いて、新入生を代表して盛田琉生さん(建築学科)が宣誓し、「元日に起こった能登半島地震では、私の出身地、北陸は甚大な被害を受けました。当たり前に過ごしていた日々が一瞬にして失われてしまう恐怖と共に、人の絆や困難に立ち向かう強さ、復興の意思を強く持つことの重要性を理解する機会になりました。今後、AIや建築についての知識を深め、将来は地元北陸の復興と再建に携わりたいです」と抱負を語りました。 かつて鎖国をしていた日本が開国し明治維新が起こったように、あるいは、戦後の焼け野原から復興したときのように、今、また日本は新しいデジタル技術の発展とともに、大きく変わろうとしています。そんな時代に皆さんは千葉工業大学に入学して、学んでいきます。劇的に世の中が変わろうとする中で、自分は何をどうやって学び、自分がその中でどう貢献できるということをぜひ考えてほしいと思います。 日本は少子高齢化で、皆さんのような若い人がどんどん少なくなっています。とりわけ技術者は圧倒的に足りません。日本の未 千葉工業大学は、現在、5学部17学科、5研究科15専攻、学生数は1万人を超えています。新入生諸君がそれぞれの学部・学科で学んだ知識や技術が、将来の職業と直結します。それだけに、自らの将来像をいかに思い描きながら研究に取り組んでいくか、その心構えがとても大切になります。 現代は先行きが不透明の時代といわれ、将来の予測が大変難しい状況であります。予測困難な事象が次々と起こり、これらを克服していくためには、AIや最先端技術の力がますます必要不可欠となっています。AIとの共存社会では、最先端技術の修得と情報工学科4年田名網 真夢さん建築学科盛田 琉生さん 世の中を変革するためには、新しい科学技術と素材を理解することが大事です。建築に例えると、木と紙しかない時代には平屋しかつくれませんが、鉄やガラス、コンクリートができるようになると高層ビルをつくれます。素材の感覚がわからないと、コンクリートで平屋を建ててしまうことになります。今のデジタル社会には暗号技術、AI、ゲノム解析といった新しい素材がたくさんあります。暗号通貨、オープンソース、ピアラーニングといった新しいプラットフォームも出てきています。この両方をしっかり理解することで、今までとは根本的に違うものを世の中に提案できるはず。それが本当の社会変革につながるのです。一緒に日本を変革していきましょう。来には、技術を理解したリーダーが必要です。リーダーになりたい気持ちがある人はどんどん挑戦してほしいと思います。もちろん、さまざまな分野で活躍する技術者になっていく人もいるでしょう。そのときには、自分の領域だけ見るのではなく、世の中で何が起こっているのかを考えて、技術者の目線で新しいことを提案し、世の中を変えられる技術者になってほしいと願います。日本の未来にとって皆さんは極めて重要な存在です。新入生の皆さまが千葉工業大学でよく学び、よき友と出会い、よき技術者となることを祈念して、私の式辞といたします。人間にしかできない「考え抜く力」を高めて、「めげず・あきらめずに、常に挑戦して失敗を重ねながらも勝ちパターンを見つけていく力」が必要と考えます。 本日から大学生活が始まります。授業などで知識の修得も大事ですが、知識偏重や情報に対して受け身になり過ぎないように、「本当にそうなのか?」と疑問を持つ姿勢や、学んだ知識をそのままにせず、これからの学修や研究活動などで活用する習慣を身につけていってください。諸君の夢がいずれ大きく花開くことを心より祈念し、私の祝辞といたします。AIや建築を学び、地元北陸の復興に携わりたい在学生代表歓迎の辞・新入生代表宣誓新しい素材とプラットフォームを理解し、今までにないものを生み出す伊藤穰一 学長講演「変革論」特集_入学式3技術者として世の中を変える存在になってほしい「本当にそうなのか?」と疑問を持つ姿勢で学んでほしい伊藤穰一 学長 式辞瀬戸熊修 理事長 祝辞

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