NEWS_CIT_No683
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 千葉銀行と横浜銀行が地域経済の担い手となる学生たちに募集した「ちばぎん・はまぎん学生ビジコン2023」で、知能メディア工学科3年(受賞当時)の松井夏美さん、長谷川琉久さん、飯塚直哉さん、和泉沙弥さんが共同で提案した「残薬調整における『残薬優先推定AI』構築の提案」が、ちばぎんアイデア賞に決まり、2月15日、千葉銀行本店(千葉市中央区)で表彰されました。12回目となる今回は過去最多の107組が応募。 松井さんらは、日本の残薬問題に残薬の有効活用をする対策である残薬調整において薬剤師の工数と薬剤の優先度を確率的数理最適化を用いることでバランスを取ることのできるモデルを作成。「ニッチだが重要な部分に着目した面白い取り組み」と、最終選考審査員から講評をうけました。書類審査およびプレゼンテーション審査を経て、研究は試行錯誤の繰り返しで苦難の連続。それでもメンバーが目標に向かい、それぞれにアイデアを出し合い、議論を重ねた結果、議題解決が導き出されたと4人は異口同音に喜びを語りました。 千葉県加工技術研究会第18回大学等委員による研究事例発表で、3月1日、機械工学科4年(受賞当時)の牧野慎吾さんが優秀講演賞を受賞しました。発表テーマは「渦電流センサによる塗膜下腐食の評価」。昨今、鋼橋などのインフラ構造物の老朽化が社会問題となり、その原因の一つは塗膜下腐食と言われています。現在、目視での検査は行われているものの、定量的な検査が難しく、本研究では渦電流センサを用いて非破壊で塗膜下腐食を定量的に検査する方法を検討。資料作成の際には、アニメーションなどを用い、知識が全くない方々でも理解できるよう工夫しました。牧野さんは、瀧野先生はじめ、先輩や共同研究者のおかげと受賞の喜びを語りました。左から長谷川さん、和泉さん、松井さん、飯塚さん知能メディア工学科 松井 夏美さん/長谷川 琉久さん/飯塚 直哉さん/和泉 沙弥さん [森 信一郎 研究室]機械工学科 牧野 慎吾 さん [瀧野 日出雄 研究室]  知能メディア工学専攻修士2年(受賞時)の渡久地伸之介さんは、3月14日、電子情報通信学会技術と社会・倫理研究会より学術奨励賞を受賞しました。研究テーマは、画像内にその画像とは全く関係のない秘匿メッセージを元画像と見分けがつかないように埋め込む技術の研究提案。渡久地さんは受賞の報に、指導教員の宮田高道教授や研究室の皆様のおかげと感謝を述べ、大学・大学院での学びと経験をいかして社会に貢献していきたいと抱負を語りました。※SITE研究会は、情報通信や工学一般に関する倫理問題を中心として、情報リテラシー、知的財産権、情報セキュリティーなどの講演発表・意見交換を行う組織。研究専門委員会学術奨励賞を受賞知能メディア工学専攻 渡久地 伸之介 さん [宮田 高道 研究室] 知能メディア工学科 松田 樹希 さん [森 信一郎 研究室]知能メディア工学専攻 山之内 七穂 さん [今野 将 研究室]  情報処理学会第39回コンシュマー・デバイス&システム研究発表会で、1月22日、知能メディア工学科4年(受賞当時)の松田樹希さんが優秀発表賞を受賞しました。松田さんは「管理農業普及における営農指導の効率化に関する研究」を発表。不足する営農指導員の指導を効率化を図るため、「注力して指導すべき農家グループ」をUX デザイン手法から作成されたアンケートを用いて抽出し、そこに営農指導員のリソースを集中させることを提案。松田さんは、「森先生の熱心な指導と先輩方の助言、支え合った研究同期のおかげ。また、UXデザイン手法、人工知能要素を含んだ『知能メディア』な研究発表が評価され嬉しい」と受賞の喜びを語りました。 3月15日に行われた情報処理学会第86回全国大会において、知能メディア工学専攻修士2年(受賞時)の山之内七穂さんが学生奨励賞を受賞しました。研究テーマに掲げたのは「思考過程の発話に対する聞き手の影響」。あるアイデアを社会に実装しようとするとき、そのアイデアについて試行錯誤しながら考える際に自らの思考を客観化し再解釈するためにスケッチや発話によって外在化することに着目。そこで創造的課題において聞き手の存在・動作を要因とした思考過程の発話および成果物説明に対する主観的評価の影響を実験的に検討しました。山之内さんは、実験デザインがおもしろいと評価されたことがうれしかったと喜びを語りました。千葉県加工技術研究会で優秀講演賞を受賞技術と社会・倫理(SITE)情報処理学会で優秀発表賞を受賞情報処理学会にて学生奨励賞を受賞4NEWS CIT2024 . 4 . 15ちばぎんアイデア賞を受賞研究成果・受賞

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