建学の精神/教育目標/アドミッションポリシー学長メッセージ千葉工業大学の事実学部学科工学部ナビゲーター創造工学部先進工学部情報変革科学部未来変革科学部大学院CITのサポートキャンパスライフクラブ・サークル/学費・奨学金入試結果アクセスマップ from the President007千葉工業大学 学長伊藤 穰一千葉工業大学 学長学長メッセージ デジタルアーキテクト、ベンチャーキャピタリスト、起業家、作家、学者として、主に社会とテクノロジーの変革に取り組む。教育、民主主義とガバナンス、学問と科学のシステムの再設計などさまざまな課題解決に向けて活動中。2011年から2019年までは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの所長に奉職。非営利団体クリエイティブコモンズの取締役会長兼最高経営責任者のほか、ニューヨーク・タイムズ、ソニー、Mozilla財団、OSI、ICANN、電子プライバシー情報センター(EPIC)などの取締役を歴任した。デジタルガレージ 共同創業者 取締役 Chief Architect、デジタル庁「デジタル社会構想会議」および「web3研究会」構成員、経済同友会「企業のDX推進委員会」委員長。2021年11月に千葉工業大学変革センターのセンター長に就任。2022年1月に千葉工業大学評議員となり、2023年7月より千葉工業大学学長(第14代)。いろな形で関われる地域のプロジェクト、企業とのプロジェクト、国とのプロジェクトを増やしていきたいと考えています。これまでの日本の伝統的な学び方というのは、ある程度、標準化された評価基準があって、みんなと同じことができれば良いというものでした。しかし、これからの時代は、みんなができることはAIや機械がやってくれる時代。そうなった時に必要とされる人材とは、人と違った発想やアイデアを持っているクリエイティブな人材です。そうしたクリエイティビティを育成するためには、プロジェクト型といわれる課題解決型の学びが有効です。仲間と共に学ぶことで学問のおもしろさを体感することができます。そして今、学んでいることが将来どんなことに役に立つのか理解を深めることも、他の人と違った視点を養うこともできるでしょう。Message不足するIT技術者の育成問題に取り組む 欧米先進国に負けない工業教育を行い、日本だけでなくアジア全体の工業力を高めようという使命を帯びて1942年に創立された千葉工業大学。日本最古の私立工業大学として実践的に活躍できる技術者の育成という役割を担ってまいりましたが、今また、新たな時代的テーマに直面し、その舵取りが注目されています。 ご存じの通り、AI、仮想通貨、web3といったIT技術が飛躍的な進歩を遂げる中で、日本のIT人材は圧倒的に不足しています。さらなる技術革新・社会変革を進めるには、IT人材の育成は急務といえます。また、産業界からは女性の技術者を求めるニーズも強く、女性の技術者育成にも力を入れ、現在15%程度の女子学生の割合をさらに高められるよう環境を整えていきたいと構想しています。最先端の技術を理解できるリーダーを輩出する 技術力を持ったリーダーの育成も日本の大きな課題です。今やアメリカの大企業の多くはトップにIT技術者をすえています。国の未来を左右する政策立案に関わる政治家にも技術系の人が少なくありません。ところが、日本の企業の経営者や国の政策を意志決定する政治家には、技術系はまだまだ少数派。新しい技術を理解し、企業や国の方針に反映できるリーダーを輩出していくことも千葉工業大学の果たすべき役割と考えています。将来のリーダーを育てるだけでなく、現在、企業のトップや中央省庁で働いている人たちが最先端の技術について学びたいと思った時に学べる受け皿も用意したいと考えています。未来に求められるのはクリエイティブな人 教育面では、大学の中で学ぶだけでなく、多様な人々といろプロジェクト型の学びで内在的動機を育てる 私が所長を務める変革センターでは、web3の研究会を立ち上げています。ここには学部生100人、大学院生100人、一般社会人や企業の社員100人が集い、みんなで学び合い、教え合うというコミュニティが育っています。産学連携でプロジェクトを進めていくことで、学生は社会にどんなニーズがあり、新しい技術がどんな風に役立つのかを身をもって学ぶことができます。実際、ある企業の担当者から出た「フェイクニュースをなんとかしたい」という悩みに、「ブロックチェーンを使えばフェイクニュースをなくすことができる」と学生が発案し、プロジェクトが動き出すなど、立場や専門を超えた学びの化学反応が次々と生まれています。 学生のみなさんには、こうしたプロジェクトを通して、自分の中に芽生えた「こんな分野に興味がある」「こんなことをやってみたい」という内在的動機を大きく育てていってほしいと願っています。それが、きみたちを大きく成長させる、そして、日本の未来を変える原動力になるのですから。
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