メンバーのアイデアと情熱を結集して毎年、2機のロケットを製作Chiba TechChiba TechFACTS3FACTSSPARK詳細はこちら016SPARK-πⅡの打ち上げに成功機構を変えて強度アップを図る SPARKは学生の手でハイブリットロケットを製作するプロジェクトです。いろいろな学科から集まった学生が機体班、シミュレーション班、電装班、燃焼班に分かれて、一つのロケットをつくり上げます。ひらめきと刺激を合言葉に1、2年生が主体となって製作を進め、ロケット開発技術やプロジェクトの実行に関わるノウハウを培っています。活動の軌跡今後の目標 2014年の活動開始から数えて18機目となる「SPARK-πⅡ」を2024年8月に秋田県で開かれた能代宇宙イベントで打ち上げました。今回のミッションはロケットに搭載した衛星を風圧や摩擦熱から守るためのフェアリング機構を正常に動作させること。目標地点まで到達したら空中で分離させる必要があり、そこが難所でしたが、無事、正常に動作して打ち上げ成功となりました。 今後の課題はパラシュートが出る機構を変えること。これまでの機体の側面が開く機構では、側面に穴を開ける必要があったのですが、それでは機体の強度が落ちてしまうという弱点が浮き彫りになりました。そこで、機体の上部が輪切りのような形で開く機構を採用し強度アップを図ろうと計画中です。加えて、ロケットからの映像を記録するためのカメラも搭載しようと考えています。代表 松村 亮大さん栃木県/私立作新学院高等学校 出身 千葉工業大学では、毎年6〜11月にかけて、高校生を対象にロケットの設計から打ち上げまでを体験してもらう「ロケットガール&ボーイ養成講座」を開講しています。私たちSPARKメンバーが高校生のティーチングアシスタントをしています。一番緊張するのは、やはり打ち上げの瞬間。成功した時にはほっとして泣き出してしまう生徒もいるくらいです。そんなドキドキ、ワクワクを多くの高校生に実感してほしいです。仲間たちとつくったロケットが大空を舞う好きをカタチにできる千葉工業大学の学生プロジェクト好きをカタチにできる3SPARK
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