令和7年度 デジタルイノベーター発掘選抜 過去問題
4/22

□□□2-4 -人どうしでコミュニケーションを図る時,人は自分の伝えたい内容を声として発します.一方で,喉頭がんや咽頭がんなどの病気で喉頭切除をした人や,人工呼吸器を使用するために気管切開をした人は自力で声を発することができず,音声による情報伝達ができなくなります.こうした人の発声機能を補助するデバイスとして『電気式人工喉頭(電気喉頭)』があります.電気喉頭の使用により,自力で発声できない人も音声による情報伝達が可能です.電気喉頭以外では,『テキスト音声合成システム』を利用して,機械で音声を合成することにより音声による情報伝達を行うこともできます.この電気喉頭とテキスト音声合成システムについて以下の二つの点の両方についてまとめてください.課題1電気喉頭とテキスト音声合成システムの比較人間が発声器官を使用して声を生成する仕組みを調べたうえで,人どうしの音声による情報伝達を補助する電気喉頭とテキスト音声合成システムの相違点について様々な情報源から調査してください.電気喉頭とテキスト音声合成システムが動作する仕組みやその機能について調査した結果,どの点が似ていて・どの点が異なるのか,何ができて・何ができないのか,そのメリット・デメリットをまとめてください.例えば,何を入力としてどう出力されるかなどです.さらに,こうした相違点を裏付ける資料やデータを図やグラフ・表などにまとめ,根拠資料として示してください.課題2声を出せなくなった人へのデバイス利用の提案声を出すことができなくなった人が音声によって情報伝達を図ろうとしたとき,電気喉頭とテキスト音声合成システムのうち,どちらを利用することをあなたは提案しますか?電気喉頭とテキスト音声合成システムのうち,いずれかひとつを提案してください.また,あなたが電気喉頭あるいはテキスト音声合成システムを提案する理由や根拠を,課題1で調査した内容を利用して複数挙げてください.あなたが挙げた理由や根拠を考えた時に使用した資料を裏付けデータとして示してください.課題1および課題2で調査した内容は,紙にまとめて試験会場に持参し,試験日当日に作成するポスターに使用します.図・グラフ・表のサイズはA6サイズ(105×148mm)〜A5サイズ(148×210mm)の用紙に収まる程度の大きさで作成してください.図・グラフ・表などには,作成するために使用したデータの出典を示し,どの資料を参考にしたか分かるようにしてください.人間が発声器官を使用して声を生成する仕組みや電気喉頭およびテキスト音声合成システムについて調べる際は,信頼のできる複数の情報源から情報を取得してください.例えば,以下のような情報源です.□信頼のできる情報源•専門書•学術論文•専門病院や電気喉頭を推奨する非営利団体が発行する資料•各メーカーの電気喉頭やテキスト音声合成システムに関する資料・仕様書事前課題–J-stage:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja–情報学広場:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/index.php?page_id=0

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る